午後の社長室 〜佳世子〜


「あっ、あっ、はぁっ……あぁんっ、あんっ!」
 ブラウンを基調にコーディネイトされたオフィスの一角。
 そのイメージとはおよそかけ離れた、女子社員の甘い声が弾んでいる。
「いいぞ、能村君……今日も素晴らしい締め付けだ」
 大きなデスクの端で前屈みなのが、能村と呼ばれた女。
 ガーターベルトに飾られた腰を抱えながら、伊沢はむき出しの尻に向かって自らの 股間を叩きつける。赤黒い男根が膣内へ沈むたびに、能村佳世子の喘ぎ声が高くなっ ていく。
「あぁーんっ! 社長のおちんちん、気持ちいいですぅ……」

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 佳世子のスーツはブラウスと共に前がはだけ、瑞々しい乳房がこぼれ出ていた。先 端は濃いピンクに染まっており、時折思い出したように摘まれる。
 ジャケットとお揃いのタイトは、上に捲られていた。レースのパンティもすでに踝 まで下ろされており、股間を隠すものはなにもなかった。よだれを垂らしながら上司 の男根をくわえ込む陰唇がいやらしい。
「上品ぶってるんじゃない。もっと下品な言葉で言うんだ」
「あぁうっ! はうぅんっ、はぁぁーんっ……」
 ストッキングに包まれた両脚が、伊沢の突き入れに応えてわななく。床を蹴るヒー ルの乾いた音に対して、結合部から漏れ出る湿った音がまたアンバランスだ。
 それは、この能村佳世子のいまの姿を思わせる。
 社長秘書としててきぱきと職務をこなす姿と、その服装を乱れさせて激しいセック スに身を委ねる姿にも、伊沢はかなりのギャップを感じている。
 そのギャップがまた、伊沢の獣じみた欲望に油を注ぐ。
「あふんっ……な、なんて言えば、よろしいのですかぁ……?」
「佳世子のヌルヌルマンコがチンポぱくぱくしてるって言うんだ」
「そっ、そんなこと……あっ、あっ、あぁっ、あぁんっ!」
 佳世子の頬がさらに紅潮する。
 秘書として普段肩を張っている女が羞恥に染まる姿は、伊沢にとって格別だった。
 しかし、口では恥ずかしいようなことを言っていながらも、陰唇の締め付けは活発 だった。佳世子の本能は悦んでいるに違いなかった。
 社員の誰もが知らないであろう、能村佳世子の牝の部分をもっと貪りたくなってし まうのだ。こうして情欲を交わしているうちに、伊沢は佳世子の肉体に填っていく。
 そして自分が彼女を支配しているつもりが、いつしか能村佳世子に支配されるのだ ろう。
「言わないとチンポを抜くぞ?」
「いっ、いやぁ……抜かないで……抜かないでください」
 佳世子の声は明らかに哀願していた。いまはまだ支配者は伊沢だ。
「じゃあ言うんだ」
「……あんっ!」
 伊沢が白いヒップを平手で軽く叩くと、佳世子は陰唇の締め付けをさらに強くしな がら、あてがわれた言葉をなんとか整理する。
「かっ、佳世子のヌルヌルオマンコが、社長のチンポ、ぱくぱくさせてますぅ…… !」
 伊沢は胸の中でほくそ笑んだ。この美貌の秘書の肉体も精神も自分のものだ。
 彼女にこの快楽を与えられるのは自分しかいないのだ。そう思うと、いつまでもこ の肉体を独占できると心がさらに躍るようだった。
 この時すでに、自分が能村佳世子に溺れていたことには、まだ気づいていなかっ た。





2004.6.10