調教実習 〜妙子〜


 放課後の廊下は、終鈴直後だと生徒たちの声で騒がしいのだが、小一時間ほどでし んと静まり返る。
 上の階に位置する教室ほどそれは顕著で、特に受験を控えている三年生が校舎に 残っていることは稀だ。
 妙子はやや俯き加減で、校舎左の階段を上がっていた。一階の職員室から離れるほ どに騒々しさも遠くなり、やがて階段が終わる。最上階の四階はすでに話し声ひとつ 聞こえない、無機質で殺風景な場所へと変わっていた。
 教室によってはすでに鍵がかけられているところもあったが、妙子はなにも言わず に奥の引き戸を開ける。
 中では自分が受け持っている男子生徒――濱本と松田の二人が待っていた。腹ごな しをしていたのか、机の一部にはコンビニの袋が無造作に置かれ、サンドイッチの包 みやペットボトルがのぞいている。
「待ってたよ、妙子センセ」
 濱本がすぐ妙子に近づき、ドアをロックした。後方のドアには松田が鍵をかけ、教 室は密室状態になる。
 妙子は教壇の前に引き出されると、ジャケットを剥ぎ取られた。白いブラウスの下 から黒いブラジャーが透ける。
 単に授業をするだけなら、こんな扇情的な下着は逆効果であることなど十分わかっ ている。その証拠に、妙子はジャケットの前ボタンをしっかりとかけた上で授業をし ていた。
 濱本の両手がブラウスを這い回る。早速息を荒くしてしまった妙子だが、前でズボ ンのジッパーを下ろし始めた松田にも呼びかけるように、秘めていた言葉を伝えよう と口唇を開けた。
「お願い……もう、やめて。いまならまだ、黙っていてあげるから……」
 ブラウスのボタンに手をかけられる。妙子はその手をほどこうと押さえつけるが、 前の松田に手首を捕まれた。細い手を無理矢理引き剥がされて、妙子の豊かな乳房を 覆う黒いブラジャーが姿を見せる。
 双乳に指を食い込ませながら、濱本が耳元で囁いた。
「それで?」
「んっ……こんなことしてたらダメよぅ……お家に帰って、勉強して。二人とも成績 は悪くないんだから……」
 妙子の呼びかけに応えたか否か、濱本の手が股間の黒いパンティに触れる。
「あんっ!」
 尻の方から手を入れられ、パンティはすぐに脱がされた。
 黒ストッキングの足首のあたりに残された、黒のパンティを見た二人は思わず鼻を 高鳴らせる。ズボンの中ではもう欲望のエネルギーが充填されていた。
「マジでやめてほしいなんて思ってんの?」
 ブラジャーがずらされ、ピンクの乳首がこぼれる。手始めに指でやさしく摘むと同 時に妙子の身体がぴくんと震え、前屈みの姿勢に傾いた。
「あぁっ……」
「黒のブラにパンティなんて、エロいの着てきやがって。ホントは犯してほしかった んだろ!?」
「あぅんっ!」
 乳首が強めに摘まれた。指先で荒々しくこねられるたびに身体を反らす。
 二人の男子生徒の目には、女教師のそんな反応が身悶えしているようにしか見えな い。クッションのように弾む二つの乳房を揉みしだかれながら、妙子の身体はどんど ん淫らな意識へと傾いていく。
 それでも、妙子は教師の矜持を必死に保とうとしていた。
「あぁっ、ダメっ、ダメぇっ……やめてぇ、お願い……」
 弾んでいく喘ぎ声とは裏腹に、懇願する声は小さい。懇願は哀願となり、二人の欲 情をさらに煽る。
 とうとう松田は妙子の頭を左手で掴むと、担任教師の顔に自分のペニスを向けた。 膨れ上がった亀頭を半開きの口唇にこすりつける。
「ほら、センセ、しゃぶってよ」
「イヤっ……許してぇ……あっ、あんっ、あんっ!」
 濱本の手の中で、女教師の巨乳がたわむ。尖った乳首に爪を立てられ、教壇の前で 喘ぐ妙子の声がさらに大きくなってくる。
 松田の男根が一瞬、開きかけの口唇に潜ろうとしたが、妙子はなんとか顔の向きを 変えてペニスを避けた。今度は口唇を強く閉じて、執拗に近づいてくるペニスを口に 含まず耐えようとする。
 しかし松田は慌てず、空いている右手で妙子の鼻を摘んだ。
 濱本の愛撫はなおも続いており、妙子はこみ上げてくる喘ぎを堪えようと頭を振っ ていたが、やがて呼吸が苦しくなって口を大きく開けてしまう。
 その隙を、松田は逃さなかった。
「はぷぅっ!」
 息をしようと開けられた女教師の口唇に、男子生徒の男根が押し込まれる。
 それと引き換えになるような形で塞がれていた鼻孔は解放されたが、妙子の口の中 では松田のペニスがゆっくりと前後していた。
 呼吸が少し自由になっても、男根の圧迫感が息苦しさをもたらしてくる。両眼を強 く閉じてなお堪えようとする妙子だったが、口腔ではたっぷりと唾液を湛えた舌先が 侵入している松田の亀頭を舐っていた。
「ふぅっ……センセ、やっぱりフェラ上手じゃねぇかっ」
「はふんっ、はうぇ、はうぇぇぇ……ううひへ、うぅひへぇ……」
 ダメ、許してと繰り返す女教師。その太股の間に、もうひとつの男根が姿を現す。
(いっ、イヤっ!)
「センセのフェラチオ見てたら、たまんなくなってきたよ」
 背後で妙子の巨乳を堪能していた濱本のペニスも、松田と同じようにすっかり上を 向いている。
 いつでも女教師の膣内に突き入れられる状態になっていると確信した妙子は、慌て て両脚を閉じた。が、すでに股間をほとんど密着させていた濱本の男根を、太股で挟 む格好になってしまう。
「んふぅんっ……」
 しまった、と妙子は身体を硬直させる。
 しかし、もしもこのまま再び両脚を開いたら、後ろから挿入されることを望んでい るようなものだった。自分の前で露わになっている股間を広げられたら、濱本はすぐ にでも己の獣欲を妙子の密壺に叩きつけることだろう。
 動くに動かせず、身体を震わせている女教師を見て、濱本は妙子の乳房を再び強く 掴んだ。
「おっ、まずは素股からかぁ?」
 挟まれたままのペニスが前後する。濱本はしばらく女教師の太股の感触を味わって いたが、やがて閉じていた陰唇に男根をこすりつけるように腰を動かしてきた。
「んっ! んぅっ!」
 それまでの愛撫やフェラチオで、妙子の身体は高ぶっていた。それでも意識だけは 平常であろうとしていたのだが、一番感じる部分を刺激され、抑えていたものが一気 に吹き出してしまう。
 それは股間から溢れ出た愛液が、濱本のペニスに塗されるという形で現れた。




 堅く閉じられていたはずの花びらがなぞられるたびに、恥ずかしい蜜が股間を濡ら す。そして愛液が内股を伝って流れ落ちる頃には、女教師は両脚を開いて秘芯を晒 し、口に含んでいた男根を強く吸った。
「くぅっ……出すぞ、全部飲めよっ!」
 力が抜けたように松田がうめくと、唾液まみれのペニスが力強く反り返る。
 女教師の押さえつけた顔に向かって、松田は勢いよく射精した。亀頭は口唇の中な ので、精液はすべて妙子に飲ませる形になる。
 いまにも犯されそうな姿で、黙って射精を受け入れる妙子。濃くていささか飲みづ らい精液を喉に流し込みながら、股間では同じくいつ射精してもおかしくないもうひ とつのペニスが、女教師の膣口に向けられていた。




2004.7.2