愛玩具の日課 〜雪子〜


 彼とベッドに入るときのわたしは、ほとんど下着姿。
 素肌をわずかに覆っているその下着を少しずつ乱しながら、彼はわたしのカラダに愛撫を施していく。
「あっ……」
 大きく張っているおっぱいを、彼はよく下からすくい上げるようにして揉んでくる。
 ブラジャーの下で敏感に反応し始める乳首には、まずはブラの生地越しに指先で刺激してから、こねたりつまんだり。
「あぁんっ……」
 それだけでも、わたしの半開きになった口唇からは甘い声が漏れてしまう。
 えっちしている時の話はあまりしないのだけれど、以前彼はわたしのおっぱいやおまんこを弄りながら、今日はどこが感じるのかを確かめていると聞いた覚えがある。
「あっ、あんっ……!」
 パンティの中にも彼の手が入ってくる。
 いつの間にか露わにされていた乳首は指でしごかれて硬くなっていて、股間からは湿った音が聞こえ始めていた。わたしの意識が一時変な方向へと飛んだスキを突かれたかのような、彼の愛撫だ。
「今日のユキは、いつもよりも感じるみたいだね」
「そっ……そうなの?」
 声がした方へと顔を向けると、股間を覆っている彼の右手が侵入してくる。
 揃えていたはずだったわたしの両脚は、彼の手が入ってきたことで知らぬ間に拡げられてしまっていた。
「あぁぁっ……!」
 すでに綻んでいる花びらを、彼の太い指がかき分けていく。
 指先が奥へと入っていき、くちゅっ、くちゃっ、と往復を始めた。
 今夜の彼は、わたしの乳首とおまんこを集中的に愛撫してくる。すっかり硬く尖った乳頭を指先で軽く掻いたり、弾いたりされるとわたしは身体を反らせて悶えてしまう。
「おっぱいを弄ると、おまんこがきゅんきゅん締まるよ」
「あぁんっ!……いやっ、そんなこと、言わないでぇ……」
 自分のカラダがいやらしい反応をしていることを指摘されると、すごく恥ずかしい。
 こんなところ、進くんにしか見せられない。もしも他の友達や、会社の同僚そして上司がこんなわたしの痴態を見たらどう思うのだろう。
「あっ、あんっ、はぁんっ……!」
 一瞬、彼以外の視線を想像したのか、身体の中でものすごい波のようなものを覚えた。
 おまんこのさらに奥の方から、ゆっくりとわき上がってくるような感覚。その流れに一度気持ちを委ねてしまったら、どこまでも流されていってしまいそうな。
 彼の愛撫にされるがままになっていると、よくこんな感覚に囚われる。
(ちゅぷっ……)
 ふと股間に来た別の種類の刺激が、わたしの意識を一時的に引き戻した。
 はっと我に返ると、足首にはわたしの股間を覆っていたはずのパンティが掛かっていることに気づく。
「ユキ……入れるよ」
 わたしの両脚は、アルファベットのMを描くように大きく拡げられていた。
 もちろんその中央の位置にあてがわれているのは、進くんの大きく膨れ上がっているおちんちんだった。
「はっ、はい……入れてぇ……」
 開かれた両膝は彼の手が軽く押さえている。
 挿入されることに身体を委ねるようにして両眼を閉じていると、ぱっくりと口を開けていた女陰にまず亀頭が埋められていく。
「あぁぁっ、あっ、あぁーんっ……」
 ゆっくりと、かつスムースに、わたしのおまんこは恋人のおちんちんを膣の奥の方まで受け止めていた。
 悦楽に身をよじらせて悶える女体を見下ろす体位で、進くんはゆっくりと腰を動かし始める。
「あんっ、あぁんっ……あっ、あんっ、あぁーんっ……」
 つながりあっているお互いの股間から、汁気を十分に含んだいやらしい音が響いてきた。わたしのおまんこにおちんちんが出し入れされるたびに、愛液が漏れ出ていると思う。
 彼の腰の動きに併せてぷるん、ぷるんと揺れているおっぱいが、ふたつとも鷲掴みにされた。
「あぅんっ!」
 乳首はもうぴんぴんに尖っていて、少しくらい乱暴に扱われても痛みより快感が先行してしまう。彼にはおっぱいを弄るとおまんこが反応して膣壁が締まると言われたけれど、もちろんわたしは意識的にそんなことはしていない。
 でも、わたしのカラダを味わうのに夢中になっている彼を見ると、無意識のうちに激しく出し入れされているおちんちんが気持ちよくなるように受け入れていることは確かかもしれなかった。
「あっ、あっ、あっ……あっ、あーんっ……あぁんっ、あんっ!」
 わたしの身体の意識は、すでに進くんとのセックスにすべて委ねられている。

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「あぁんっ、はぁぁんっ……あんっ、あはぁっ、あぁーんっ……」
 進くんが腰を揺するたびに喘ぎが漏れる半開きの口唇も、前後に震えるおっぱいも、おちんちんを奥までくわえ込んでいるおまんこも、全部彼のされるがまま。
 いまのわたしにとってはそれが一番気持ちいいし、彼にとってもわたしを思うがままの愛玩人形にできるセックスが一番いいのだという。
「……ユキのカラダは、誰のもの?」
「ゆっ、ユキのカラダは……いまも、これからもずっと……あんっ、あぁんっ!」
 わたしがやっとのことで答えていても、進くんは遠慮してくれない。
 激しい出し入れに喘いでしまうのを一時的に抑えながら、言葉を続けなければならなかった。
「ずっと、進くんのものですぅっ……」
「ユキは僕のなに?」
 すぐに次の問いかけが来た。予め用意されている答えを返そうとすると、進くんのおちんちんが一瞬、わたしのおまんこから急速に遠のく。
「しっ、しんくんの、おもちゃぁ……あぁぁーんっ!」
 抜かれることに疑問を抱いたわたしのおまんこを、進くんのおちんちんがいきなり刺し貫いてきた。
 一気に女陰の奥深く、子宮口にまで亀頭が届く。
 わたしは両脚で彼の身体を固定する姿勢のまま、今夜で一番大きな嬌声をあげていた。
 そして進くんも、股間を密着させたまま身体を反らせている。
 膣内ではしぼりたての熱い精液が、わたしの子宮に――

 一緒にいる夜は、いつもセックスしているわたしたち。
 毎晩愛し合っているなんてとても他の人には言えないけれど、そんな毎日がとっても幸せに思っているわたしって……本当はすごくえっちなのかな。




2007.8.22