DVDプレイヤーのリモコンを操る真理絵さんの横顔は、仕事中のきりっとした表情と、僕に向かって微笑みかけてくれる表情の中間くらいだろうか。
ちょっと無表情に近いかもしれない、なんて考えることができるようになったのは、真理絵さんとえっちができる関係になってから。
でも、真理絵さんが僕の彼女なのか、となると微妙な気がしている。
特に最近は。
真理絵さんの部屋にお邪魔できるようになったのはいいことなんだけれど、その真理絵さんとえっちできることはあまりなかった。
前にしてもらったのはいつだったろう、という感じ。
手を伸ばすどころか、そのままでも触れられるくらい近くにいることが多いにも関わらず、えっちができなかった日は帰ってから真っ先に自分ですることばっかりだ。
ちょっと不満だけれど、自分からはなかなか言い出せない。
えっちだけが目的、なんてことになると嫌われそうだし。
でも、やっぱり真理絵さんが間近にいるとちょっとヘンな気分になってしまう。
ああ、いい匂い……。
思わず目を閉じて、くんくんとその匂いをかいでしまったりする。
同時に僕のおちんちんも敏感になっちゃったりして……。
「……どうしたのかな?」
不意に声がして、僕ははっと我に返った。
さっきまで横顔だった真理絵さんが僕の方を向いて、少し首を傾げている。
でも、口許は微笑っていた――と思う。
少なくとも、お姉さんのいい匂いを嗅ごうとして、知らず知らずのうちに顔を近づけていた僕を、遠ざけようとする素振りは全然見せなかった。
それどころか。
紅い口唇が、なにも言えないでいる僕の口唇を包んだ。
「したかったの?」
すぐにうなずく僕。
バレバレだったのが恥ずかしかったけど、お姉さんにウソをついてもしょうがない。
「素直な子、好きよ」
真理絵さんの顔が横に回ると、ジーンズの方に僕以外の指が触れていた。
お姉さんの匂いと指の動きに、僕のおちんちんはどんどん固くなっていく。
僕はだんだん天井の方へと顔を向けてしまう。気持ちいいのと、撫でられている股間を見るのが恥ずかしいからだと思う。
ジーンズの膨らんでいる部分をぎゅっと掴まれたりすると、声が出てしまう。
くすくすと笑いながら真理絵さんがジッパーを下ろすと、すき間からビクビクと固くなった僕のおちんちんがその顔を出した。
「ふふっ、もうこんなに元気」
根元から撫でられながら、幹の部分を掴んでゆっくりとしごかれる。
「ガマンしないで、出しちゃいなさい」
指先で先っぽをくにくにされたところで、僕はお姉さんの言葉に従わざるを得なかった。
きれいな部屋が汚れてしまうことなんて頭になかった。飛んだ方向によっては僕にかかってしまうことも、もちろん考えることはできなかった。
気がつくと、ジーンズのあちこちが濡れていた。
出しちゃったんだ――と自覚することはできたけど、それ以上は考えなかった。
「久しぶりだと、気持ちいいでしょ?」
僕は喘ぎ混じりの声で返事をするのが精一杯だった。天井を映しているはずの視界はおぼろげで、スポーツをした直後のように呼吸が大きくなっている。
真理絵さんの表情はすぐにはわからなかったけど、きっと怒ってはいないと思う。
なぜなら、おちんちんの方ですごく暖かい感触がしたから。
お姉さんが言ってたように、久しぶりの感覚だった。
おちんちんの先っぽから残った精液を吸われると、また固くなってきてしまう。
ぴくぴくと反応して腰が浮いてきた僕に対して、真理絵さんはおちんちんの根元を強く掴んできた。
「だーめっ」
ようやく下に視線を送ると、真理絵さんが上目遣いで見つめていた。
「今度はガマンしなさい」
太幹をゆっくりとしごきながら、先っぽにキスをしてくれる。
そしてすっと立ち上がると、いきなりスカートを脱ぎ始めた。
その姿に釘付けになって動けないでいる僕を見ながら、真理絵さんは投げ出されたままの僕の両脚をまたいだ。
「こっちにしたいでしょ?」
開いた太股の間から、しばらく見ていない秘密の場所が露わになる。
さらに真理絵さんは、指で花びらを拡げて中まで見せてくれた。
口を開けたままおちんちんをびくびくさせている僕を見下ろして、真理絵さんは上着も脱いでしまった。
「どうなの? ちゃんと言いなさい」
「しっ、したい……お姉さんとしたいです!」
僕は今日ここに来てから、一番大きな声で懇願していた。
大きなおっぱいから視線が離せなくなり、口をぱくぱくさせている僕の姿は、真理絵さん以外の誰にも見せたくはない。増しておちんちんを立てているところなんて……。
「よくできました」
お姉さんの指が、またおちんちんに絡みつく。
そしてゆっくりと腰を下ろしていくと、先っぽから下へ下へと暖かい感触が包み込んでいった。
「あぁぁっ……!」
久しぶりに聞く、真理絵さんの喘ぎ声。
また、真理絵お姉さんとえっちできたんだ――
「あぁっ、あんっ、あんっ……」
意識がとろけてしまいそうな喘ぎ声と、おちんちんを包み込むぬるぬるした感触に、僕はすぐにでも射精してしまいそうな衝動を必死に抑える。
目の前でぷるん、ぷるんと揺れている真理絵さんのおっぱい。
見たい、けど見たら出ちゃいそう、でも見たい……といった感じに頭の中がぐちゃぐちゃになっている。
「気持ちいい? お姉さんのおまんこ、気持ちいい……?」
激しく悶えていたと思うけど、真理絵さんはまだ余裕ありげだった。
口許にまだ笑みを残したまま、僕にまたがって身体を動かしている。
「……きっ、きもち、いいよぉっ!」
いま悶えているのは、間違いなく僕の方だった。
お姉さんの下で身動きがとれずに、おまんこでおちんちんを締め付けられるのがたまらなく気持ちよくて、されるがままになっていた。
「ほーら、ゆうくんの大好きなおっぱいでしゅよぉ」
そう言うなり、真理絵さんは身体を前に倒して、僕の顔を大きなおっぱいで包み込む。
すっかり赤ちゃんを相手にするような口調になっていたことなど、この時は気づかなかった。近づいてきたピンクの果実に、ただむしゃぶりつくことしか考えられなかったからだ。
ツンと尖ったお姉さんの乳頭は、口に含んだ瞬間さらに固くしこってくる。
「んぁぁっ……いいっ、あーんっ!」
僕は真理絵さんのおっぱいを絞るように掴みながら、乳首をちゅうちゅうと吸い立てることに夢中だった。が、おっぱいを責められて気持ちよくなった真理絵さんが、腰を動かしながらおまんこを締め付けてきたのに対して、僕のおちんちんは抵抗できなかった。
たまらず呻いた僕の声が、柔らかいふたつのおっぱいに吸収される。
(どびゅっ、じゅぷぅっ……)
すでに下半身の方では、僕の二度目の射精が始まっていた。今度は真理絵お姉さんのおまんこに直接――中出ししてしまっている。
「あらぁ……ゆうくん気持ちよすぎて、ガマンできなかったのかなぁ?」
膣内に射精されても、真理絵さんは怒ってはいないようだった。
困った子ね、とでも言いたげな表情だったけど、繋がっている部分から離れようとはしていない。
「ほらぁ、おっぱい吸って」
バツの悪そうな顔をしていた僕の前に、またピンクの乳首がふたつ、近づいてくる。
「吸いなさい」
僕の少しためらい気味だった思いを、真理絵さんは命令口調で打ち消した。
またお姉さんの乳首をちゅうちゅうし始めた僕の頭を、真理絵さんは優しく撫でてくれる。
「お姉さんのおっぱい、おいしいでしょ?」
僕ははいと答える代わりに、真理絵さんの顔を見ながらうんうんとうなずく。
二度の射精で少し元気がなかった僕のおちんちんが、またみるみる固くなってきた。
「ゆうくんのおちんちん、まだまだ元気ね」
真理絵お姉さんとのえっち、やっぱり気持ちいいよ――
2007.1.31
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