その対面も、全く勿体付けられはしなかった。
次の瞬間、真理絵お姉さんはぼくの身体をゆっくりと跨いだ。ちょうどぼくのお腹
のあたりに、お姉さんのカラダが膝立ちになっている。
ぼくの視線が股間に向いているのを理解しつつ、真理絵お姉さんはベビードールの
前をはだけた。白くて大きなおっぱいも、ぼくの前でむき出しになる。
「ゆうくん、よく見て……これが、女の身体よ」
おちんちんがまたも反り返る感覚。
ぼくは、真理絵お姉さんのカラダに釘付けになった。
ふたつのおっぱいは垂れることなく張っていて、濃い目のピンクをした乳首もツン
と上を向いている。
巨乳なのと同時に、美乳だった。グラビアや写真集でも、こんなに眩しいおっぱい
を見たことはない。比べることすらできないとさえ感じていた。
なだらかなお腹から下へ目を遣ると、アンダーヘアが見えてくる。こちらはもっと
近づけないと詳しく見ることはできない。
「あぁ、真理絵お姉さんのカラダ、すごく綺麗だよぉ……」
ほとんど無意識に、ぼくは真理絵お姉さんの巨乳に両手を伸ばしていた。
指先が肌に吸い付くように沈む。想像よりはるかに柔らかかった。手をいっぱいに
広げてこねると、お姉さんに手首を掴まれて固定される。
指の間で乳首を挟みながら、憧れのおっぱいをもみもみしている。
妄想の中でしかできなかったことが、いまこうした実現しているのだ。お姉さんの
背後に隠れていたおちんちんが、再び天井を無視して反り返っていた。
真理絵お姉さんの息が、次第に荒くなってきているのがわかる。
「お姉さん、先っぽ感じるの……」
上になっていたお姉さんの白い身体が、突然前に傾いた。
ぼくの手首を掴んでいた両手が離れ、シーツを押さえる。同時におっぱいがぼくの
顔を覆った。
押しつけられたら息ができなくなってしまいそうだ。こうなる前までは真理絵さん
のおっぱいで窒息してみたいなんて思ったこともあったけど、まだ窒息したくない。
なにより、初体験はまだ終わっていない。そしてもっともっと、真理絵お姉さんの
カラダを味わいたかった。
掴んだままの乳房を手繰って、ピンクの乳首を口許に寄せる。そして間髪入れずに
口に含むと、お姉さんのカラダがぴくんと反った。
「あんっ……」
おっぱいを直接吸うなんて、物心がついてからやっていないはずだった。しかもお
姉さんの乳首からミルクが出るなんてことはない(あったらあったで嬉しいけど)。
それでもお姉さんのおっぱいに吸いつく動きはどんどん強くなる。まるで本当にミ
ルクを吸っているかのように、乳房を揉みしだきながら乳輪に歯まで立てていた。
「いたいっ、ゆうくん痛いよぉ……」
そう言われて、ぼくははっと手と口唇を止めた。
欲望に委せて乳首に噛みついていたのだ。慌てて口唇を離すと、前屈みの身体が少
し起こされ、おっぱいが遠ざかる。
「ゆうくんったら、お姉さんのおっぱいにすっかり夢中になっちゃって」
「ご、ごめんなさい」
怒らせたと思い、ぼくはすぐに謝った。せっかくここまでこぎつけたのに、お姉さ
んを機嫌を損ねたがために終わりにしたくはなかった。
でも、お姉さんは口許に笑みを浮かべたままだった。瞳も優しく潤んでいた。
「ふふっ、いいのよ。お姉さんのおっぱい、好き?」
「はっ、はい」
「じゃ、もっと舐めて。お姉さんのおっぱい、もっと味わいなさい」
再び、お姉さんのカラダが前に傾いた。ぼくは少し遠慮がちに乳房を掴むと、今度
はゆっくりと乳首を舐め上げてから、口に含んだ。
「あっ、あぁんっ……」
ピンクの乳首は、さっきよりも固く、少し大きくなっていた。
お姉さんも感じているんだ。感じてくると乳首が大きくなってくるというエロ本か
らの知識が、ようやく頭の中に蘇ってくる。
自分が少しだけ落ち着いているのがわかった。ひとりでしていた時に妄想していた
こと――つまり、真理絵さんのおっぱいでしてみたかったこともちょっとづつ浮かん
できた。
乳輪も口唇の中に収めてから、尖っている乳首を下から舐め上げ、そして上から舐
め下ろす。掃くような動きで乳首を刺激する。
「あんっ、あっ……あんっ!」
夢にまで見た、真理絵お姉さんの喘ぎ声。
ぼくはこの時、初めてしっかりと聴いたような気分だった。
もっと聴きたい。ぼくの愛撫で感じている真理絵お姉さんを見たい。
乳首に軽く歯を立てて、こりこりとしごいてみる。もう片方の乳首は指で摘んでこ
ねながら、時折やや強めに引っ張ってみた。
「あぁんっ……あぁっ、お姉さん感じちゃうぅ……」
乳首が感じる真理絵さん。ぼくもそんな妄想をしていた。
誰かが巨乳は感度が良くないとか言っていたけど、そんなの絶対ウソだ。そんなヤ
ツに真理絵さんのおっぱいを堪能する資格はない。
真理絵お姉さんのおっぱいは、ぼくだけのものだ。
2004.6.10
|