初めてがとまらない 〜真理絵〜



「はぁんっ、もうっ、ゆうくんたら……こんなにお姉さんのおっぱい感じさせ てぇ……」
 不意に、それまでぼくのお腹の上に乗っかっていたお姉さんの下半身が、腰の方へ とスライドした。
 その拍子に、斜めに反っていたおちんちんの先端が、お姉さんのお尻に当たる。
「あぅっ!」
 一瞬、乳首への愛撫が止まったスキを真理絵さんは逃さなかった。すぐに身体を起 こすと、なんとぼくのおちんちんを股間で挟んでしまったのだ。
「うふふっ、つかまえた」
 アンダーヘアが太幹を裏側から刺激する。キモチよくなって呆然としそうなぼくの 視界に、してやったりの真理絵お姉さんがくすくすと笑っていた。あっという間にイ ニシアティブを奪われて、ぼくはまたされるがままに戻ってしまったのだ。
 わたしを感じさせようなんて十年早いわよ、と見下ろされているみたいだった。
 でも、悪い気分はしない。いまは真理絵お姉さんのリードに委ねるのが一番いいよ うに思える。
「お姉さん、もうヌルヌルになってきちゃった」
 そう言われて、ぼくは股間に少し湿っているものを感じた。おちんちんの裏側にヌ ルヌルしたものが押しつけられているようだった。
 さらに、真理絵さんは前後に腰を揺らせて擦りつけてくる。
 湿った部分がお互いに熱さを増し、聞こえてくる息づかいもどんどん荒くなってき た。
「ほら、見てぇ……」
 腰が上がって、真理絵さんはまた膝立ちになる。
 アンダーヘアに手を伸ばして、濡れている部分を指で拡げていた。透明の液体が一 滴、ぼくの胸に落ちる。いずれも間近で見るのは初めてだった。
「お姉さんのおまんこ……どう?」
 目の前で繰り広げられているのは、真理絵さんの女性器――おまんこから愛液が滴 り落ちる光景。拡げられた中身は乳首と似た濃いピンク色で、透明の愛液が糸を引い ている。
 思わず腰が上がっていた。この中にぼくの男性器を埋めたくなった。真理絵お姉さ んのカラダをぼくだけのものにしたくなった。
「な、中から、蜜がこぼれているみたい……綺麗なピンクだ……」
 真理絵さんは全身で息をしているかのように、身体を細かく揺すっている。肌は すっかり汗ばんでいて、両方のおっぱいもうっすらと光っていた。
 膝立ちのまま、ゆっくりと後ずさる。股間の位置を再調整して、真理絵お姉さんは ぼくのおちんちんを優しく握った。
「……ゆうくんのはじめて、お姉さんがもらっちゃっていいのね?」
「はい……もらって、ください……」
 ぼくはそのまま返すだけだった。憧れの真理絵さんとセックスできるんだ。ぼくの 童貞を真理絵さんにあげられるんだ。
 これまでの人生の中で、いまが一番幸せな瞬間だと思う。たかだか受験の成功なん て、真理絵さんとの初体験に比べれば他愛もないことだ。
 まっすぐ天井を向いたおちんちんに、真理絵お姉さんの濡れた部分が触れた。
「うぁうっ!」


クリックしてね

 最初に声をあげたのはぼくだった。真理絵さんは構わずそのまま腰を下ろし、ぼく のおちんちんをおまんこで包み込んでくる。間もなく握っていた指も離れて、根元ま で挿入された。
 その時点で、ぼくはもう限界だった。
「あぁっ、あぁーんっ……」
 甘い声が、おちんちんをリミットオーバーに導いた。短時間で復旧していた精液が 再び尿道を驀進し、今度はなんと真理絵お姉さんの膣内で爆発を起こしたのだ。
「あーんっ!」
 真理絵さんはベッドに両手をついて前屈みになったが、股間を離そうとはしなかっ た。むしろさらに結合部を押しつけ、射精を促しているかのようにも感じた。
 ぼくはとっさに、お姉さんのお尻を掴んで固定した。さらに下からも腰を突き上げ る。真理絵さんの膣内に精液を全部注ぎ込むつもりだった。
「あぁっ、ゆうくんの、お姉さんのナカでびくびくいってるぅ」
 口の中が異様に乾いている。息をするだけでも股間を刺激しそうだ。
 おちんちんを包んでいるぬくもりから、離れることができなかった。二回目の射精 だというのに、まだしっかりと上を向いている。
 膨らんでいる亀頭を、膣内に改めてこすりつけてみた。
「はぁんっ!」
 びくん、と真理絵さんの身体が反応する。
 少しだけ落ち着いていた空気が、また動き始めたような感覚だ。初体験はまだ終 わっていない。真理絵お姉さんとの淫靡な時間を、もっと味わいたかった。
「まだまだ、元気なのね。それじゃ……」
 ぼくの上で、お姉さんが四つん這いになった。
「お姉さんを気持ちよくさせて」
 再び真理絵さんがリズムを取り、腰を上下させ始める。相変わらずヌルヌルのおま んこがぼくのおちんちんを包み込み、亀頭と太幹の両方を締めつけてきた。
 ぼくも負けてはいない。下から真理絵さんのおまんこを突き上げて、奥の方に亀頭 をこすりつける。三度勃起しておまんこを責め立てている、自分のおちんちんが頼も しく思えた。場合によっては「息子」と表現するのもわかるような気がした。
「あぁんっ、あんっ、はぁっ、あぁーんっ!」
 下を向いても張ったままの巨乳が、ぷるんぷるんと揺れていた。
 真理絵お姉さんが全身を揺すってぼくのおちんちんを味わっていると思うと、興奮 しないはずがなかった。
 妄想の中では容易に想像することができても、実現などあり得ないと思っていた。
 たけど、いま確かに、ぼくは真理絵さんとセックスしている。
「あんっ、あんあんっ……いいっ、気持ちいいよぉ……」
 真理絵さんがぼくのおちんちんをおまんこにくわえ込んで、悶えているのだ。
 いま、真理絵さんはぼくのものなんだ。
 独占したい。口唇もおっぱいもおまんこも、ぼくだけのものにしたい。
「ゆうくぅん……」
 真理絵さんが顔を近づけてきた。
 前に寄りかかってきたお姉さんの身体を、ぼくは両手で優しく抱きとめる。
 まるで恋人同士のように、お互いの口唇が重ねられた。瞬く間に熱くなる狭い空間 で、なにかが差し入れられてくる。
 それは真理絵さんの舌だった。さっきまでぼくのおちんちんを舐めしゃぶっていた ことなど、もちろん気にならなかった。
 初めて交わすディープなキスを、ぼくはむさぼるように味わう。お姉さんの後頭部 を軽く押さえて、自分の方へとさらに抱き寄せる。
「んふぅっ、んぅっ……」
 上と下で、ぼくと真理絵さんはつながっていた。やわらかいおっぱいが胸板を圧迫 している。密着することで、お互いの体温を直接感じる濃厚な姿勢だった。
 まだ少し余裕があると思っていたのだが、ぼくは急激に高まってきた。
 真理絵お姉さんはどうなのだろう。近すぎてよくわからないが、感じてはいるはず だ。喘ぎ声はぼくが呑み込んでいるけれど、身体中汗ばんでいるし、おまんこからは 愛液がどんどん溢れているのがわかっている。
 ぼくは、お姉さんの舌を強めに吸った。すると、下の方で膣壁が強く締まった。
 引き寄せられるようにおちんちんをこすりつける。きゅっきゅっとテンポ良く締め つけられたところで、三度精液がこみ上がってきた。
 ぼくの喘ぎもお姉さんに呑み込まれる。声にならない声が口唇から漏れ出た。
 それは、ぼくのおちんちんが三度目の射精をする合図にもなった。
(びゅくぅっ! ぶぴゅっ、びゅくんっ!)
 お姉さんの膣内に、ぼくの精液が次々と注ぎ込まれる。
 またおまんこに出しちゃった、とぼんやり思い始めたところで、ぼくははっとし た。
 後で落ち着いて考えれば、こうなることは十分予期できたと思う。しかし、この瞬 間に限っては完全に頭から抜けていた。ゴムも着けずにセックスすれば膣内射精とな るのは当たり前だった。
 二回も膣内射精してしまった。頭からバケツをひっくり返されたような感覚だっ た。
 それでも股間では、まだつながったまま離れようとしない。
「ま、真理絵お姉さん、ぼく……」
 でも、真理絵さんは口許をほころばせたままだった。
「お姉さんのカラダ、気持ちよかった?」
「は、はい……すごく……」
 ふふっ、とお姉さんは笑う。それでいいのよと意に介さないように。
 それだけで、ぼくは不思議にほっとしてしまった。やがておちんちんがおまんこか ら解放され、二人で抱き合ってセックスの余韻を味わっていると、少しずつ眠くなっ てきた。
 お姉さんの暖かい身体に包まれた時間を、ぼくはもう少し味わおうと思った。



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2004.6.10